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2024年06月04日 [横浜の通船・ラインボート ]
猫の代わりに?厄介者を駆除するラットガードとは
はじめに
いつもポートサービスのブログを読んでくださり、ありがとうございます。今回は停泊中の船に装着されているラットガードに注目していきたいと思います。どんなところに付いているかというと、係留ロープ。色々なデザインがあるので写真と一緒に紹介していきます😊▲山下公園に係留されている氷川丸のラットガード。船体と同様の堅牢なデザイン。
ラットガードとは
船舶の停泊や接岸中に、ネズミが船内に侵入するのを防ぐ器具のこと。円錐型の筒を係船用のロープに取り付け、ネズミの侵入を防ぎます。
なんでラットガードが必要なの?
船にとって、ネズミは帆やロープをかじってしまう厄介者。積み荷や船内の食品に被害を与えたり、病原菌の媒介者となる危険もあります。船内にネズミを侵入させないために、かつては、船の中で猫が飼われていたこともあるそうです。
こちらのブログもチェック➡なんで海には猫が集まるの?【船と猫の物語】
船舶だけじゃない!ラットガード
@ 電柱
電柱の支線にも船のラットガードと同じような器具が付いていることがあります。これは、蛇やつる植物が昇り、停電などが発生するのを防ぐためです。A 建物
高床式の倉庫では、床下の柱からのネズミの侵入を防ぐために、進路をふさぐような部材が取付けられています。ネズミの爪が立たないように陶器などの部材を使用する場合もあるそうです。B 防犯
動物や泥棒などが高所へ侵入するのを防ぐための”忍び返し”。金属や樹脂などで作られ、鋭利な形状です。ネズミなどの小動物に限らず、物々しい見た目から犯罪抑止にもつながっています。船の色々なラットガードを見てみよう
左側の写真には4つのラットガードが写っていますが、それぞれ違うデザインのようです。右端はパックマンでしょうか😊右側の写真は猫の絵が描かれたラットガード。ネズミ駆除のために猫を飼っていた名残りを感じさせますね。
おわりに
ラットガードが使われるのは大型船に多いです。横浜港にはたくさんの大型船が停泊しているので、横浜に出かける機会があったらラットガードに注目してみてくださいね🎵
今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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ブログ内電柱の写真はWikipediaより引用し、一部加工しています。出典:Wikipedia『ネズミ返し』