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2024年05月14日 [横浜の通船・ラインボート ]
【新造船】船のお披露目、進水式とは❓/伝統の餅まきに迫る!
はじめに
前回のブログでは『安全祈願でお酒をまくのはなんで?』というテーマで5月に横浜で行われた新造船パイロットボート・アルタイルの式典について紹介しました。
船の式典というと進水式をイメージされる方も多いと思うので、今回は4月に宮城県南三陸町の志津川造船鉄工所にて執り行われた進水・引き渡し式の様子をお届けします。
船のお披露目、進水・引き渡し式とは
進水式とは船を造っていく過程で、新しい船を披露する式典です。
進水式=初めて海に出る瞬間かと思いきや、実際には船を初めて水に浮かべるのは船が完成する前。造船の過程で水に浮かべ、そのあとに船舶の就航に必要な装備を施すことが多いため、進水式が初めて海に出る瞬間というわけではないのです。(初進水の様子はこちらの動画も✅)
パイロットボートアルタイルの場合は、進水後に艤装のほか、海上での試運転やタグボートと同等の厳しい安全性能テストが行われました。そして、引き渡し式の前に再び上架されました。
艤装:船体が完成して進水した船に就航に必要な装備を施すこと。
伝統の餅まき
さて、パイロットボートアルタイルの引き渡し式では神主さんによって安全祈願が行われました。その際、とても印象的な式典がありました。それは餅まき。
餅まきとは、祝賀行事や祭事において、紅白の餅を参加者に向かって投げる風習です。その歴史は古く、江戸時代に庶民に広まったといわれています。
家の上棟式などで餅まきに参加したことがある方も多いのではないでしょうか。 餅まきは上棟式のほか、結婚式、節分、運動会など、様々な場面で行われます。災いを祓うための神事がもとになっているそうで、投げられたお餅を拾うことで、幸福や健康を授かると信じられています。紅白のお餅は縁起物としても欠かせないものですよね😊
▲紅白の丸餅が船の上から投げられた。その数なんと1200個!
当日は『もっと投げて〜』『こっちにもちょうだい!』と歓声が上がる中、1200個もの丸餅がまかれました。お餅以外にも、お金をまくこともあるそうです。
▲船の上には海上安全を願う旗が掲げられている。
おわりに
安全祈願や餅まきが終わったあと、関係者やお祝いに駆け付けてくれた方々に見守られて、再びレールを下っていくパイロットボートアルタイルの姿は晴れやかで感動的でした。
そして、引き渡し式を終えたパイロットボートアルタイルは、宮城県南三陸町を出発し、横浜港へやってきました。悪天候が予想されたため、予定を繰り上げての回航となりました。その時の様子はYouTube『パイロットボートができるまで』最終回でご覧いただけます。
パイロットボートアルタイルは5月の就航を予定しています。横浜での活躍をお楽しみに!
回航:輸送対象の船舶そのものを操縦して、その船舶を輸送すること。
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