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2024年05月07日 [横浜の通船・ラインボート ]
パイロットボート・アルタイルってこんな船【安全祈願、お酒をまくのはなんで?】
はじめに
これまでのブログでもお伝えしてきたパイロットボートの造船。2023年春に始まり、2024年4月竣工となりました。パイロットボートの船名はアルタイルに決まり、進水・引き渡し式を終えて、いよいよ横浜にやってきました。
パイロットボートってこんな船
東京湾には1日に500隻、月に15,000隻もの船舶が行き交っています。そんな多数の船が行き交うなか、船長一人だけで全ての水域や港の状況を把握し、航行することは困難です。
そこで、各地の水域の状況を熟知した水先案内人さんが大型船に乗船・サポートすることで安全な航行を支えています。パイロットボート・アルタイルは水先案内人さんをより安全に、より快適に大型船へと送迎するために建造されました。
船の安全祈願
さて、YouTube『パイロットボートができるまで』最終回でもお伝えしましたが、5月の運航開始を前に神主さんをお呼びして、安全を祈願する式典が執り行われました。
▼宮城県南三陸町 志津川造船鉄工所での進水・引き渡し式の様子はポートサービスのYouTubeでご覧いただけます😊
当日はあいにくの荒天。室内で儀式が執り行われたあとは、雨が降りしきる中、神主さんの手でアルタイルにお神酒がまかれました。
それにしても、なんでお清めにお酒が使われるのでしょうか…?
お酒が儀式に使われるのはなんで?
主食をお米とし、お米の国とも言われる日本。縄文時代後期(約3,000年前)にはすでに稲作の文化があったといわれています。
お酒の原料となるお米には、稲魂(いなたま、うかのみたま)という神様の魂が宿ると考えられ、大切に育て、守られてきました。
宇迦(うか):穀物 ・食物の意味で、穀物の神を意味する。
風習や地域によって違いはあるそうですが、神様にお供えする基本は、お米、お酒、塩、水。
神様の魂が宿るお米、さらに手を掛けて造られるお酒が、神様に喜んでもらうためのお供えとして扱われるのですね。
また、神前に供え、神様の魂が宿ったお神酒を頂くことによって、ご利益があるとされています。
おわりに
安全祈願のあとは、パイロットボートに実際に乗船して頂く水先案内人さんをお招きして、内覧が行われました。あいにくの天気でしたが、新しい門出を迎えたアルタイルを見守る、水先案内人さんの晴れやかな笑顔が印象的でした😊
今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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