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2024年03月19日 [横浜の通船・ラインボート ]
【船の名前の由来 惑星編】天測航法〜星と船の歴史〜
はじめに
いつもポートサービスのブログを読んでくださり、ありがとうございます。今回注目するのは、船の名前について。これまでにも船の名前とにまつわるブログを執筆してきました。例えば『船の名前に”丸”が多いのはなんで?【船名の由来・日本編】』では、日本の船名に『○○丸』が多いことを深堀りしました。客船で有名なにっぽん丸や帆船の日本丸、漁船にも多くみられる名前ですよね。また、外国の船には女性の名前を付けることが多いようです。
名前に丸が多いのも、外国船に女性名が多いのも、どんな理由があるのか知りたい方は、過去のブログもチェックしてみてください🎵
船の名前の由来とは?惑星編
さて、船の名前に関して丸や女性名の他にも思い浮かぶのが、星の名前にまつわる船が多いこと。ポートサービスでも、ジュピター、ネプチューン、アポロ…と星(惑星)の名前を冠した船が多く活躍しています。では、上記に挙げた惑星にどんな意味合いがあるのか見てみましょう。
ジュピター (ゼウス)
神々の王であり、雷神として知られます。多くの神々や英雄の父親でもあります。木星としても知られ、その巨大さと輝きは目を惹きます。
アポロン (アポロ)
予言・芸術・音楽・医療の神です。光明神ともされ、ポイボスとも呼ばれます。 太陽を司り、アポロ群としても知られています。
ネプチューン (ポセイドーン)
海洋の王であり、海・泉・地震・馬・塩の神として崇められています。海王星としても知られ、神秘的な海の世界を象徴しています。
それぞれの惑星が力強さや海を連想させるエピソードを持っていて、魅力的ですね。
航路を探る!天測航法〜星と船の歴史〜
それにしても、なぜ星の名前が多いのでしょうか。これには諸説ありますが、船と星は古来から結びつきが強いことが理由の一つとして考えられます。
1980年代にかけてGPS(Global Positioning System)が開発され、1990年代に衛星からの信号を利用して位置情報を提供する技術が実用化されました。これにより、船舶や航空機はより正確な位置情報を得ることができるようになりました。
GPSコンパスは、衛星からの信号を利用して船の方向を求める装置で、船舶の現在地や方向、速度などを正確に測定できます。また、Googleマップなどの地図アプリにも広く使われ、GPS技術は私たちの日常に欠かせないものとなっています。
一人1台と言っても過言ではないGPSですが、その技術がない時代は羅針盤(方位磁石)や星の動きが航海に用いられていました。
陸地の見えない外洋で、天体を観測することで船舶や航空機の位置を特定する航海術が天測航法です。天測航法は目に見える天体と水平線の角度を計測し、船の位置を特定します。航海士たちは星座や星の位置を観察し、航路を見つけていました。
星は古来のGPS技術のようなもの…船とは切っても切り離せない関係なんですね。
おわりに
船の名前と言えば、気掛かりなのが造船中のパイロットボート。今後の動画やブログで船名を発表する予定ですが、どんな名前になると思いますか?丸が付くのか、星の名前か、外国船のように女性名が付くのか…😉❓良かったら予想してみてくださいね🎵
今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。次のブログもお楽しみに。
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