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船が動く革新技術!【プロペラとシャフトの仕組みとは】

はじめに


これまでにFRP造船の工程を紹介してきましたが、今回は船を動かすために欠かせないプロペラとシャフトの仕組みを紹介します😊アドビから 船

プロペラの役割



船を動かすためには、エンジンの力を水中で推進力に変換する必要があります。これを担うのがプロペラ。その仕組みをわかりやすく例えると…風車。

風車の羽根が風を受けて回転することで発電機を動かし、電力を発生させます。この風車の羽根が船のプロペラに相当します。風車の羽根が風を動力に変えているように、船のプロペラもエンジンの力を水中で推進力(水をかきまぜる力)に変換して、船を進めます。


シャフトの役割


エンジンの動力をプロペラに伝えるのが、シャフトです。

▼写真の長い棒状のものがシャフト。造船中なのでまだプロペラは付いていませんが、シャフトの先端にプロペラが取り付けられます。
補正アリ シャフト
エンジンが発生させた動力をシャフトが伝えて、プロペラが回転し、船が進みます。自動車でいうと、エンジンとホイールをつなぐ車軸と呼ばれる部分が船のシャフトに相当します。

その他にも身近なもので例えるなら、ミキサーが挙げられます。ミキサーのモーターが内部で回転し、その回転が刃を動かして食材を混ぜます。このミキサーのモーターと刃をつなぐのがシャフト。モーターが発生させた動力をシャフトが伝え、刃が回転して食品をかき混ぜます。イラスト シャフト ミキサー
シャフトはエンジンのエネルギーをプロペラに伝えて船舶の動きを制御する、とても大切な要素です😊


いちじく船、にじく船とは?


船舶に興味のある方なら、なじみのある言葉ですよね。1軸船、2軸船とは、船舶の推進方式のことをいいます。1軸船は、前項で紹介した1本の主軸(プロペラシャフト)を中心に、船尾に取り付けられたプロペラを動かします。

対照的に、2軸船は2本の主軸(ポートシャフトとスターボードシャフト)を持ち、それぞれが船の左舷と右舷に延びます。どちらもエンジンの動力を使って船を動かしますが、2軸船は左右に独立したプロペラがあるため、操船の柔軟性が向上します。例えば、片方のエンジンのみを動かし、そこを起点として旋回するような小回りの利いた操船も可能です。
※左舷:ポートシャフト 右舷:スターボードシャフト

おわりに



造船中のパイロットボートは2軸船です。エンジンが2基あるため、パワーは2倍😊いざというときは片方のエンジンで操船できることから、安全性も高いと言えます。ちなみに、2軸船はエンジンを2基積むことで重量が増し、積載量が減ってしまうことなどから、漁船は1軸船であることが多いそうです。

余談ですが、初めて1軸船と聞いたとき、果物のいちじくが真っ先に頭に浮かんだものです😅
造船所にお邪魔して、ようやくその仕組みが理解できるようになりましたとさ。おしまい
今回も最後まで読んでくれてありがとうございました!


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