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もしも海に落水したらどうする?【海中転落者救助訓練】

はじめに


先日、東京湾水先区水先人会にて、海中転落者救助訓練が実施されました。この訓練は、実際に水先人さんが海中に落水し、普段着用している救命胴衣や救命具を用いて、本当に落水してしまったときを想定して訓練が行われます。今回は見学する機会に恵まれたので、緊迫感ある訓練の様子を写真と共にお届けします。

▼笑顔で迎えてくれるコンドルのクルー
笑顔で迎えてくれるコンドルクルー

訓練の流れ



今回の訓練は東京汽船のタグボート 足柄丸、水先艇の按針101、水先艇のコンドルの3艇が参加。各艇1回ずつ、3回の救助訓練が行われました。今回はコンドルに乗船したので、コンドルの訓練の様子を中心にお届けします😊

使用する救命胴衣はTK2000型。実際に水先人さんが普段から使用されているものを、訓練でも使用します。また、通常時の想定ということで私服にリュックサックを携行した状態です。TK-2000型:落水し、水を感知すると、自動で膨らむタイプの自動膨張式ライフジャケット。


コンドル 訓練の流れ


▼落水者の飛び込み落水するところ
▼リュックの回収後、レスキューリングと呼ばれるロープが付いた浮力のある救命具を投げ込みレスキューリング投げ込み
▼レスキューリング投下から落水者が装着するまでは約23秒!
レスキューリング装着
▼コンドルの側面に引き揚げ装置があるため、落水者を引っ張って移動。手動式揚収装置にて引き揚げ開始から31秒で落水者の安全を確認。手動式揚収装置

▼足柄丸・按針101 訓練の様子と写真ハイライトハイライト   写真左上:足柄丸から救命具が投げ込まれる
   写真左下:按針101は揚収装置が後方にある
   写真右:訓練に参加した3艇(コンドルから撮影)



訓練に参加してみて



訓練終了後の総括では、落水者(コンドルに乗船した水先人さん)から『レスキューリングは初めての使用だったが、膨張したライフジャケットのままレスキューリングを装着するのは難しかった』『コンドルのクルーの声掛けが的確だった』と感想が上がっていました。

以前にもこちらのブログでご紹介しましたが、弊社社員が横浜港内にて落水者を救助したことがありました。その際も、クルー同士の連携が救助に一役買ったとのことでした。いざ、というときこそ落ち着いた対応が大切なのですね😊
パイロット本部から

おわりに



海水温29℃、風速2メートル程度と穏やかな天候と言われる中での訓練ではありましたが、時折雨が降り、『実際に落水したときに、荒天だったら…?』『落ち着いて救命具を受け取れなかったら?』などと、見学する方としても気づきの多い訓練となりました。

ポートサービスでは海上での不測の事態に備えて、日ごろから訓練を実施し、設備の点検に努めています。尚、万が一海上での事件・事故に遭遇したら海上保安庁の緊急通報番号118番へ通報しましょう。

今回も最後まで読んでくれてありがとうございました。

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