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2023年09月05日 [横浜の通船・ラインボート ]
【造船所】型枠から始まる船の物語『木の香りと匠の技 型枠』#2
はじめに
いつもポートサービスのブログを読んでくださり、ありがとうございます。ポートサービスでは、現在パイロットボート造船の工程を追うドキュメンタリー、『パイロットボートができるまで』をYouTubeにて投稿中です。こちらのブログの方では、動画と一緒にじっくり見たい方のために、造船の舞台裏を紹介していきます。
『パイロットボートができるまで』の第二回となる「木の香りと匠の技 型枠」では、船の設計図を原寸に起こす現図という工程について、志津川造船鉄工所の高橋祐太郎さんにお話を伺いました。造船所の秘蔵映像も満載です🎵
設計図を原寸に起こす”現図”とは
50分の1、60分の1というサイズで製作される設計図を、1分の1=原寸に起こす作業が現図。床に敷き詰められた図面には、数値や船の断面が書かれている。
▼木の香りが漂う心地よい木工場▼
▼波を打ち消すための球状突起、バルバス▼
▼目視でゆがみがないか確認する繊細な作業▼
▼この設計図が原寸に!▼
今にも動き出しそうな”木の船”?
▼船の形が見えてきた?!いえいえ、これは型枠の下地です▼
設計図を原寸に起こす“現図”の工程を終えて、いよいよ型枠づくりが始まります。
すでに船の形になっていますよね。海に浮かべたら、今にも動き出しそうです。でも、これはあくまでも型の下地。というのも、FRP素材の船は、型枠に樹脂とガラス繊維の複合素材 FRPを積層し、型から取りはずし、ブリッジ等の組み立て…という作業の流れになるためです。
タルト菓子に例えると、焼型が型枠、タルト台がFRP、フルーツやカスタードがブリッジやエンジンといったイメージです。😊※船の主材となるFRPについては、こちらのブログ【船ってどうやって造られるの?#1 造船のプロセスと革新的なFRP船の特徴】をご参照ください
▼型枠の下地にベニヤを貼っていく▼
このベニヤの上に船の色となるゲルコートの塗布、ガラスと樹脂の複合素材 FRPを積層し、船の型枠が完成する。
▼型表面をつるつるにするためのウレボン(ニスのようなもの)を塗布▼
おわりに
FRP船は、ガラス繊維と樹脂の複合素材のため、軽くて強いという特徴があります。鋼鉄の溶接や、組み立てによって本体が造られる鋼船とは、工程が大きく異なりますよね。
造船の工程を追うドキュメンタリー『パイロットボートができるまで』はポートサービスのYouTubeからご覧いただけます。ブログの方では造船について詳しく解説していますので、動画と併せてご覧ください😊
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シリーズ 『船ってどうやって造られるの?』
#1 造船のプロセスと革新的なFRP船の特徴
#2 船造りの真髄『現図』と『型枠』とは
#3 船の本体 船殻づくり
#4 職人の手仕事が織り成す美学!船の型枠ができあがるまで
#5 FRP船の本体積層工程とゲルコートの特長に迫る!
海のナビゲーター!水先人(パイロット)が支える船舶の安全と役割とは?
【造船所】ウォータージェット推進の仕組みを見せてもらいました!
シリーズ 『パイロットボートができるまで』ブログ版
【造船の舞台裏】水先案内人を送迎するパイロットボート製作がはじまります!#1
取材協力
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