Blog
2023年07月11日 [横浜の通船・ラインボート ]
海のナビゲーター!水先人(パイロット)が支える船舶の安全と役割とは?
はじめに
海の安全を支える水先案内人さんを知っていますか?船舶が安全に航行する上で、とても重要な役割を担っていることから、船長のアドバイザーとも、海の守護神とも呼ばれる大切な海のお仕事。今回はそんな水先案内人さんについて紹介していきます。※水先案内人:水先人、パイロットと同意
海を安全にナビゲートする水先案内人とは?
波、風、潮流など、海洋条件が急に変化する海上。また、地形や航路が複雑な海域も多く存在しています。そのため、船舶の操縦には多くの危険が伴います。
例えば、日本の海上貿易額の3割、約33兆円相当の物資の輸出入を支える東京湾では、一日に大小500隻もの船が往来しています。そんな多数の船が行き交う中、船長一人だけで全ての水域や港の状況を把握し、航行することは困難です。
また、大型船の操船には多くの危険が伴います。小回りがきかないため、航行の際には十分な広さや水深を必要とする大型船。障害物に気づいて急停止しようとしても、数キロ先まで進んでしまうことも少なくありません。
そこで、船舶が多く行き交う水域を航行する際や入出港の際には、各地の水域の事情を熟知した水先案内人が大型船に乗船・サポートすることによって、安全な航行を支えています。水先案内人が乗船した場合の安全率は、乗っていない場合の約9.7倍とも言われ、多くの海難事故を未然に防いでいます。
日本屈指の海の難所、東京湾
わたしたちポートサービスは、横浜港を拠点として、東京湾に入出港する本船(大型船)へとパイロットさんを送迎する通船業務も行っています。では、ここからは東京湾がどんなところか見ていきましょう。
約70キロにわたって南北に延びる東京湾。その中枢へ船を導く浦賀水道航路には一日に500隻、月に換算すると15,000隻もの船舶が行き交っています。その多くは、天然ガスやコンテナ、石油など、様々な物資を運ぶ大型船(商船)。日本の海上貿易額の約3割を占め、日本の海運業を支える海上交通路の大動脈です。
そして、その中枢へと導く浦賀水道航路は海幅最小 6.5km の狭水道。この狭さに加え、潮流が早く、浅瀬も控えていることから、日本の周辺海域では有数の航海の難所と言われています。
おわりに
横浜港にて実績と歴史を積み重ね、株式会社ポートサービスはおかげさまで創業70周年を迎えました。これからも自覚と使命感をもって日々業務に邁進してまいります。
詳しい業務内容はこちらをご確認ください。
ポートサービスの公式アカウントでは交通船や横浜の魅力を発信中!
💁♀️ブログ
💁♀️YouTube
資料引用
水先人とは?メリット・資格の取得方法・難易度・おすすめな人など紹介
水先人 - Wikipedia
水先案内船(パイロット・ボート) あんじん 神戸港 - Pochiの 食べるために生きる