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2023年06月06日 [船の豆知識]
船の進化と横浜港の歴史―未来へ続く航海の足跡
はじめに
いつもポートサービスのブログを読んでくださり、ありがとうございます。株式会社ポートサービスは横浜港を拠点として通船事業を行っています。
その横浜港では、毎年6月に横浜の歴史と国際交流を祝い、地元住民や観光客が楽しむイベントとして、横浜開港祭と呼ばれるお祭りを開催しています。今回は、開港から164年の歴史を誇る横浜港から、港と船の歴史を紹介していきます🎵
横浜港の歴史
江戸幕府が制定した鎖国政策を脱し、日本へ外国船舶が入港できるようになったのは19世紀のこと。それにより、近代の国際貿易や外交交流が始まりました。
1853年にアメリカの提督ペリーが来航し、開国を要求。その後、横浜は日本と外国の貿易や文化交流の拠点となり、1859年に正式に開港されました。横浜は西洋の商人や外交官、宣教師が集まる国際都市となり、近代的な港湾施設が整備されました。
約250年続いた鎖国ののち、船によって外国と繋がり、豊かな生活と文化を手に入れた日本。では、日本に豊かさと文化を運んでくれた船には、どんな歴史があるのでしょうか?
こちらのブログもチェック☞【船を数えたら歴史が見えてきた⁉ペリー黒船来航 編】
船の歴史と進化
人によって船の原型が作られ、日常生活で利用されるようになったのはとても古い時代のことです。考古学的な証拠から推測すると、人類が最初に船を造り始めたのは紀元前10,000年から7,000年ごろと言われています。
飛行機や自動車といった乗り物よりも、船にはずっとずっと長い歴史があるんですね😲
さて、紀元前10,000年にタイムトリップして考えてみましょう。当時の人々は、川や湖などの水域で漁猟や移動のために船を使用していました。木材や樹皮などを使った筏やカヌーのような形状で、エンジンのような動力を持たずとも、浮力によって水上を進むことができました。
船の形状や技術は、文化や、環境の影響を受け、地域によって異なる進化を遂げます。
例えば、エジプトのナイル川では紀元前3,000年ごろには木製の船が使用され、古代ギリシャやローマではガレー船が発展しました。
ガレー船とは:多数の漕ぎ手によるオールで推進力を得る船。大きな推進力を得るために、より多くの漕ぎ手を乗せることを重視し、細長く、オールが海面に届くよう船体が低いのが特徴。
船の利用は、長距離の移動や海洋への探検、異なる地域との交流を可能にしました。そして、航海技術の進歩や帆船、蒸気船の登場により、船はますます重要な役割を果たすようになります。2023年現在、164年の歴史を持つ横浜港。以前のブログでも紹介しましたが、多くの商船が入港する横浜港は、現在でも最も重要な商業港の一つとして挙げられます。
おわりに
冒頭でも触れた横浜開港祭。毎年6月にみなと横浜のシンボル的存在の山下公園を中心に、さまざまな催し物が開催されています。船によって外国と繋がり、日本の生活を豊かにする礎となった横浜港。今年はあいにくの天気で横浜開港祭の花火は中止となりましたが、来年は大輪の花火が横浜の空を賑わせてくれると良いですね✨
今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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