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2023年05月23日 [船の豆知識]
船はどうやって給油するの?【横浜港で活躍するバンカーバージ】
はじめに
2023年3月から外航船クルーズが再開した横浜港では、連日、目を見張るほどの豪華客船が入出港しています。4月下旬と5月初旬には一挙に4隻もの客船が横浜港に入港したことでも話題になりました。詳しくはポートサービス観光船のInstagramをチェック✅
ところで、世界や日本各地に寄港する客船。どんな風に給油しているんでしょうか❓
今回は「船ってどうやって給油するの?」「車のようにガソリンスタンドに行くの?」という素朴な疑問にお答えします!どんな風に給油するか考えながら読んでみてくださいね🎵
横浜港ではどんな船が見られるの?
1日に500隻を超える大きな船が出入りしているという東京湾。全国で取り扱うコンテナ貨物の約4割、LNG(液化天然ガス)輸入量の約5割を占め、経済を支える海の大動脈となっています。※ここでいう大きな船とは船⻑160m以上の船舶のことをいいます
中でも、あらゆる貨物を取り扱う総合物流港湾として、ロジスティクス機能が集結する横浜港では、コンテナ船、自動車運搬船、LNG船など、たくさんの船を見ることができます。
※LNG船:液化天然ガスを運搬する船。
さらに、ポートサービスでは横浜港を拠点に観光船マリーンルージュやシーバスを運航しています。「横浜・みなとみらいに遊びに来たときに乗ったよ!」という方も多いかもしれません。また、海上警備のための警戒船や大型船の入出港のサポート、洋上風力施設などへの作業員さんの送迎にも、わたしたちポートサービスの船が活躍しています。
バンカーバージとは?
この項目で紹介する船は、一般のお客様を乗せて運航するための船ではなく、バージと呼ばれる“はたらく船”のこと。バージとははしけとも呼ばれ、重い貨物を積んで航行するために作られた船のことをいいます。中でも、燃料を補給するための船をバンカーバージと呼び、給油する行為はバンカーと呼ばれています。
もう冒頭の『大きな船にどんな風に給油するか』の答えはわかりましたよね。このバンカーバージを本船に横付けして、バンカーバージから本船にホースを繋ぎ、給油します。
写真はバンカーバージを本船に接舷するためのサポート(つなとり)をしたときのものです。通常、陸に接舷する際はビットにロープを掛けますが、客船の側面にあるビットにロープを掛けます。そして、海への油の流出がないよう、最新の注意を払って給油されます。
おわりに
今回は客船を例に挙げましたが、船の目的や大きさなどによって、給油方法・給油場所は異なります。ちなみに、車でいうガソリンスタンドが船にも存在します。
ポートサービスの交通船はここ☟で給油するそうですよ。今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。次回のブログもお楽しみに🎵
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参考資料
数字で見る東京湾 | 国土交通省関東地方整備局-東京湾口航路事務所
横浜港概要 | 横浜港埠頭株式会社