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2022年06月20日 [安全に関して]
海の上で緊急事態を知らせるには?【信号紅炎】
はじめに
いつもブログを読んでくださり、ありがとうございます。ポートサービスではお客様の安全を最優先するため、安全確認・船舶の点検を徹底しています。
これまでのブログでは船の安全にかかわる大切な法定備品を色々と紹介してきました。今回紹介する信号紅炎も法定備品の一つです。
信号紅炎ってなんだ?
信号紅炎とは、救助が必要な際に使う鮮やかな赤い炎を上げる筒状の道具です。
昼夜を問わず、光や煙で付近の船舶や航空機等に自船の位置を知らせるために使います。
これ、見ただけでは「どうやって使うの?」って感じですよね👀💫
使い方はとっても簡単👌
● 赤いキャップを外します。
● キャップに付属のスリ紙に発火点をこすります。
● 手に持ったまま使用し、着火すると紅色の炎が1分以上発せられます。
● 他船等に発見されやすいよう風下に向けて高く掲げます。※筒先は人にむけないで。
マッチみたいに使うんですね。自動車用の発炎筒をイメージしてもらうとわかりやすいかもしれません✨では、自動車の発炎筒と小型船舶の発炎筒、何が違うのでしょうか?
発炎筒◆小型船舶と自動車の違い◆
まずは小型船舶の安全規則を見てみましょう。
1. 光度400カンデラ以上。
2. 燃焼時間が1分以上。
3. 使用の際危険を生じないものであること。
小型船舶の信号紅炎は上記のように定められています。小型船舶用信号紅炎は光度400カンデラ以上。一方、自動車用発炎筒の要件は160カンデラ以上と低いんです。
カンデラは光度の単位。一般的なロウソクは、約1カンデラの光度で光を発するといわれています。つまり小型船舶用信号紅炎はロウソク400本分の光度。自動車用はロウソク160本分の光度。海上で使うことが想定される小型船舶の信号紅炎には、より強い光度が求められているんですね。
信号紅炎をより詳しく見てみたい❓
小型船舶用信号紅炎は、緊急時に救助船舶又は航空機を確認した時に使用します。緊急時に使うものなので、実際に炎が出ているところを見たことがある方は少ないですよね。
こちらの動画では信号紅炎の着火から、燃焼時間まで動画でくわしくご覧いただけます。いざ使うときに焦らないよう、参考にしてみてください。
おわりに
海軍では水中でも使用可能な発炎筒を用いることがあるそうです。水に触れると自然発火し、照明としても使われるとか。船舶では普段は見かけない設備が多いですね〜👀✨
今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。ポートサービスの
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です。船舶のこんな記事読みたいよ〜、こんな道具見てみたいよ〜という方は、DMからご連絡ください🎵資料引用小型船舶用信号紅炎 | 法定備品 | 検査制度 | 日本小型船舶検査機構
カンデラ - Wikipedia
ボーターズch 信号紅炎の燃焼時間を計測