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海難事故の3割がエンジントラブル?その予防に必要不可欠な“燃料フィルター交換”とは?

はじめに

いつもポートサービスのブログをご覧いただき、ありがとうございます。
今回は、船舶の安全運航を支える重要な整備作業、燃料フィルターの交換についてご紹介します。見えない部分のメンテナンスこそが船の信頼性を支える──そんな現場の様子を取材してきました。ブルーライト全景

燃料フィルターとは?

船舶のエンジンに燃料を供給する経路には、燃料フィルターが取り付けられています。このフィルターは、燃料に混入したサビや汚れなどの不純物を取り除き、エンジン内部を清浄に保つ重要な役割を果たします。家庭用の浄水器をイメージすると、分かりやすいかもしれません。

フィルターが目詰まりを起こすと、燃料の供給が不安定になり、エンジン不調を引き起こす可能性があります。最悪の場合、航行中のエンジン停止などの重大なトラブルを招くこともあります。フィルター交換イメージ

なぜ交換が必要なの?

船舶のエンジンは常に過酷な環境下で稼働しており、燃料フィルターには不純物が蓄積されていきます。これにより、目詰まりや性能低下が起こるため、定期的に交換することが重要です。定期的にメンテナンスや交換を行うことで、エンジン性能を維持、さらにはトラブルの防止にもつながります。

交換作業の現場から

今回の交換作業は朝7時からスタートしました。
取材時に取り出された燃料(軽油)には、黒い粒状の汚れが確認されました。廃油は法令に基づき、専門業者が回収し適切に処理されます。作業の様子▲デッキからエンジンルームを撮影

フィルターを取り付けた後、エンジンを再起動し、取り付け部からの漏れがないことを確認。その後、お昼をまたいで作業は無事完了しました。廃油▲廃油を回収

エンジン整備の重要性

船舶の運航において、エンジン故障は大きなリスクとなります。実際、海難事故の約30%がエンジンのトラブルに起因するものと言われています。だからこそ、定期的な整備がとても重要です。今回の燃料フィルター交換作業は、船の安全運航のために欠かせないメンテナンスの一つです。
データ 円グラフ
本グラフは「内閣府 第2編 海上交通 海難等の動向(平成23年〜令和5年総計)」に基づき作成。
エンジントラブル関連とは機関故障、推進器・舵障害、無人漂流(動力喪失による漂流)の合計値を再編成したものです。


おわりに

今回は船舶の燃料フィルター交換作業に密着し、エンジン整備の現場をご紹介しました。小さな部品ひとつにも、大きな安全への責任が込められています。今後も船にまつわるリアルな現場の様子や豆知識をお届けしていきますので、どうぞお楽しみに🎵
今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
ブルーライト▲今回メンテナンスを行なったブルーライト

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参考文献
メインテナンスガイド - 日本小型船舶検査機構
機関や関連機器の手入れをしましょう - 海上保安庁
動力ボートの活用マニュアル
内閣府 第2編 海上交通 第1章 海難等の動向

データ引用元
内閣府 船舶事故等の状況内訳

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