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はじめに

いつもポートサービスのブログを読んでくださり、ありがとうございます。
今年最初のブログのテーマは、船や海にまつわる四字熟語。
気持ちも新たに新年のスタートを切るために、四字熟語でかっこよく抱負を語ってみませんか☺️新年ならではの例文とともに、船や海にまつわる四字熟語を紹介していきたいと思います。

一路順風（いちろじゅんぷう）

意味：船が追い風に乗って順調に進むこと。
例文：新年の目標に向かって、一路順風で進んでいきたいと思います！

「一路」は「ひたすら」という意味で、旅の道中を指します。「順風」は、船が進む方向に吹く追い風を意味し、船が順調に進むことを表しています。古代から、中国では順調な船旅を願って使われてきた言葉なんだとか。晴れやかで新年にぴったりの言葉ですね。

白河夜船（しらかわよふね）

意味：何も気がつかないほどぐっすり寝入っている様子。
例文：年末は忙しかったから、新年早々白河夜船のように眠ってしまった。

「白河夜船」の語源には諸説あります。一つは、京都を旅したとウソをついた男が、白河（現在の白川）について聞かれ、「夜、船で通ったからわからない」と答えたという逸話です。
別の説では、白河の関（現在の福島県白河市付近）を夜に船で通過した際、深く眠っていたため何も覚えていなかったという話に由来します。白河夜船という文字からも、ひっそりとした情景が思い浮かびます。

南船北馬（なんせんほくば）

意味：忙しくあちこちへ移動すること。
例文：南船北馬の精神で充実した一年を過ごしたい。

この四字熟語は中国の地理的特徴に由来します。南部は川が多いため船が主な交通手段となり、北部は山が多いため馬が使われたそうです。つまり、「南船」は南への船旅、「北馬」は北への馬での旅を表します。これらを組み合わせて頻繁な旅や忙しい移動を意味するようになりました。現代では西へ東へ飛び回るジェットセッターといったところでしょうか。
※北馬南船（ほくばなんせん）ともいう

破釜沈船（はふちんせん）

意味：命を捨てる覚悟で出陣すること。
例文：新春の初仕事に、破釜沈船の気概で臨む。

この四字熟語の語源は、中国の古代の戦略に基づいたものだそうです。兵士たちの退路を断ち、必死に戦わせるために、調理用の釜を壊し、帰るための船を沈めたという故事に由来します。
相当な覚悟が込められていますね。現代では、全力を尽くして取り組む姿勢を表現する際に使えそうです。

順風満帆（じゅんぷうまんぱん）

意味：物事が非常に順調であること。
例文：今年も順風満帆な一年になるよう、目標をしっかり立てて頑張りたい。

追い風を帆いっぱいに受けて船が順調に進む様子から、物事が滞りなく進むことを表現しています。今回のブログタイトルもこの四字熟語を引用しました。

四海兄弟（しかいけいてい・しかいきょうだい）

意味：世界中の人々が兄弟のように仲良くすること。
例文：四海兄弟の精神を実践して、豊かで調和のとれた人間関係を築きたい。

『論語』の「顔淵（がんえん）」篇に由来します。この中で、司馬牛という人物が「自分には兄弟がいない」と嘆くと、孔子の弟子である子夏が「礼儀を重んじて謙虚に接すれば、世の人は君を兄弟のように扱ってくれる」と答えます。「四海」とは、東西南北の四方にある海を指します。「四海兄弟」の文脈では、「四海」は人種や国籍を問わず、世界中の人々のことを表しています。つまり、世界中の人々が礼儀と真心を持って接すれば、皆が兄弟のように仲良くなれるという意味です。顔淵（がんえん）：顔回、孔子の弟子の一人

おわりに

今回は船や海にまつわる四字熟語を、新年らしい例文とともに紹介してきました。
皆さんはどんな言葉が響きましたか？謙虚さを忘れがちな私は、最後に紹介した『四海兄弟』にグッときました。2025年も皆様にとって素晴らしい1年となりますよう、心からお祈り申し上げます。次のブログもお楽しみに🎵

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参考文献
コトバンク　
四字熟語辞典オンライン　
カンジぺディア
Wikipedia
四海兄弟の意味と読み方とは? 由来の『論語』、ビジネスでの使い方と例文も