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【海の不思議】海が青いのはなぜ?〜水深と色の関係〜

はじめに


いつもポートサービスのブログを読んでくださり、ありがとうございます。
皆さんは海を見たとき、その色の違いに気づいたことはありませんか?南国のリゾートは透き通るような青い海、横浜港は…というと、青というよりは黒っぽい色をしています。同じ海なのに、色が違うなんて不思議ですよね?今回は、海の色が場所によってなぜ違うのか、探っていきたいと思います。扉絵 水深

人が色を見分ける仕組みとは〜光と色の関係〜


人間の目は色を感じ取る細胞があり、光を通じて世界を認識します。
物体に反射した太陽の光が目に入ると、目の中の細胞が強く感じた色を脳が情報を処理して色として認識します。光の量が減少すると色の識別が難しくなり、完全な暗闇では何も見えなくなります。このことから、色を判断するには光(特に太陽光)が不可欠であることがわかります。

色の認識プロセス


色を認識する仕組み

海が青く見る理由


海が青く見える主な理由は、太陽光の性質水の特性にあります。
太陽光には様々な色が含まれていますが、水は赤や黄色の光を吸収しやすく、青い光は最も遠くまで届きます。また、青い光は波長が短いため、水中の粒子によって散乱されやすく、この散乱した青い光が私たちの目に届くことで海が青く見えます

冒頭で触れたように、海の色が場所によって異なるのは、水深や海中の物質(プランクトン、底質など)の影響で、反射する光の波長が変化するためです。例えば、海底が白い砂の浅い海の場合、白い砂が明るい光を反射し、エメラルドグリーンに見えることがあります。反対に、水深の深い場所では青い光が残り、濃い青に見えることがあります。

一般的に、水深が深くなるほど海は濃い青色に見えます。具体的な数字で見てみましょう。

1. 水深が20mを超えると、赤や黄色の光が吸収され始めます。
2. 水深50m以上になると、青い光が主に残り、海が青く見えます。
3. 水深100m以上では、さらに濃い青色になります。



海の水深ってどれくらい?


海の平均の深さは4,750mで、水深が3,000mから6,000mの海が全体の76%を占めるそうです。日本海の平均水深は1,667m、太平洋全体の平均水深はおよそ4,000mあります。富士山(標高3,776メートル)がすっぽり収まってしまうなんて、驚きですね。

横浜港の水深は?


エメラルドグリーンに透き通る海とは対照的に、港の近くでは海が黒っぽく見えることがあります。ここからはポートサービスが拠点を置く横浜港の代表的な埠頭の水深を見ていきます。

南本牧ふ頭:20メートル
本牧ふ頭:18メートル  
   ※場所によって異なります。

東京湾(内湾部)の平均水深は約15mです。外洋に比べて、東京湾のような内湾は非常に浅いことがわかります。
海の色は水深だけでなく、水質や海底の状態など様々な要因によって決まります。横浜港の海が黒っぽく見える理由は、水深が比較的浅いことに加え、船舶の往来が多く、海底の泥や砂が巻き上げられることが考えられます。

内湾:幅に対して奥行きが大きい湾のこと。東京湾は縦におよそ70キロ、最小幅は約7キロの細長い地形をしています。

横浜港

おわりに



日本周辺の海は、深い外洋から東京湾のように浅い内湾まで多様な環境があり、それぞれ異なる色彩を見せてくれます。次に海を見るときは、水深に注目すると新たな発見があるかもしれません🎵
さて、水深つながりで宣伝です。コンテナ船の大型化に合わせて、水深が深く進化している南本牧埠頭については、過去のブログでも紹介しています。横浜の海上物流〜歴史と未来を紡ぐ航路の役割〜も併せてご覧ください。今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。次のブログもお楽しみに!

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