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2024年12月17日 [横浜の通船・ラインボート ]

【ノットの語源と水深測定】ロープと船舶の深い結びつきに迫る

はじめに


いつもポートサービスのブログを読んでくださり、ありがとうございます。
以前のブログで、ロープと人間の関わりは石器時代以前に遡ることを紹介しました。船舶の現場においても、ロープは係留や荷下ろしなど多用途に使われ、欠かせない道具の一つです。そんなわけで、今回はロープと船舶の深い結びつきを紐解いていきたいと思います。ロープ

日常で使われるロープ


みなさんは普段どのようにロープを活用していますか?
新聞紙や雑誌をまとめるときや、車に積んだ荷物の固定にもロープが使われています。あるいは、アウトドアシーンでテントの設営やハンモックを吊るすために使われたりもします。

結び方を組み合わせたり、アレンジすることで多くの場面でロープが活用されていることに気づかされます。では、ここからはロープと船舶の深い結びつきに関するエピソードを2つ紹介したいと思います。
深海

船とロープの深い結びつき


1・水深を測る


海の深さを測るとき、現在では音波や水圧を計算して正確に測ることができます。しかし、ほんの100年ほど前までは、おもりをつけたロープを船から垂らして海底の深さを測る方法が一般的でした。

先端におもりがついたロープをゆっくりと海の中におろし、海底についたところで長さを測ります。また、おもりの先や目印となる場所に接着剤のようなものをつけておくことで、海底に沈めたあと、目印やおもりへの付着物を調べることで、海の中がどのような状態か知ることができたのです。

この方法では、ロープが流されにくいように金属製のロープを使ったり、水深の深いところを調べるために、200キロものおもりをつけて測定したこともあったそうです。しかし、このやり方では海流の影響を受けるため、正確な長さを測ることはできませんでした。


2・船の速度を測る


速度を表す『ノット』という単位は、ロープの結び目『knot』から派生しています。

1ノットは1時間に1海里(1852m)進む速さです。海里は地球上の緯度1分に相当するため、海図や航空図上で距離を測る際に広く利用されてきました。

16世紀頃、船が速度を測定するために使用されたハンドログという道具では、ロープに等間隔で結び目を作り、その結び目が水面を通過する数をカウントして速度を計算していたといいます。


おわりに


ロープと船舶の関係はとても深く、単位の語源になるほど、長い歴史の中で重要な役割を担ってきました。また、基本的なロープワークの知識や技術は今でも船舶の現場で生かされています。
ロープワークロープと船舶の歴史については過去のブログでも紹介しているので、ぜひ併せてご覧ください🎵今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。



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