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2024年10月22日 [横浜の通船・ラインボート ]

【大型船入出港の舞台裏】小型船舶が担う”つなとり作業”とは

はじめに


いつもポートサービスのブログを読んでくださり、ありがとうございます。
株式会社ポートサービスでは、港湾業務において重要な役割を果たす交通船の運航を行っています。港湾運営に必要不可欠な様々な業務の中から、今回はつなとりにスポットを当てて紹介したいと思います。鳥海

交通船って何をするための船?


フェリーや観光船のように一般のお客様を乗せるための船とは違って、交通船は港湾作業に従事する人々を安全に送迎したり、大型船のサポートなどを行っています。以下に、ポートサービスの交通船が携わる業務を紹介します。


交通船のポートサービスの具体的な業務内容


通船

東京湾に錨拍している船舶の乗組員やお客様の送迎を行っています。

警戒船

港湾工事や港内で行われる各種イベントの警戒業務に対し、経験豊富かつ柔軟な対応のできる作業員を配置し、円滑な作業の進行をサポートしています。

繋離作業

船舶の入港時の、岸壁への網取り作業、網放し作業を行います。各岸壁の特性・海況を熟知した作業員が、安全かつスムーズな繋離作業をサポートします。


つなとりとは


ここからは、実際のつなとり作業の写真とともに紹介します。つなとりとは正式には繋離船作業と呼ばれています。繋離船作業は、大型の船舶が港に入出港する際に行われ、主に以下の2つの作業から構成されています。

綱取り作業

入港する船舶が岸壁に接岸する際に係留ロープを岸壁のビット(係船柱)に繋ぐ作業

綱放し作業

出港する船舶が離岸する際に係留ロープを岸壁のビット(係船柱)から外す作業


実際につなとりを見てみよう


ポートサービスの作業船が、本船(大型船)と岸壁の陸上設備やブイの間の係留ロープの受け渡しを行います。大型船の太く重い係留ロープを安全に扱うには熟練した技術が必要です。
つなとり2本
さらに、作業には素早さ、安全性、確実性が求められます。上の写真のように2本の係留ロープが下される場合は、作業を早く終わらせることができます。しかし、必ずしも同じタイミングや速さでロープが降りてくるわけではないので、受け取る側にとっては難しい作業でもあります。本船の作業員や操船する船長とのコミュニケーションも重要となります。本牧デルタ コンテナ
係留ロープを本船(コンテナ船)から受け取り、岸壁へと渡します。この日の作業は本牧埠頭でのコンテナ船の繋離作業です。本牧埠頭は、横浜港のコンテナ取扱量の約6割を担う、横浜港の主力コンテナターミナルです。タグボート
岸壁にコンテナ船を着岸させるために、側面をタグボートが押していきます。段々と岸壁との距離が近づき、本船が係留されます。

おわりに


繋離船作業は、大型の船舶の入出港に必要不可欠です。船体の動きを制御するために多数の係留ロープを使用することもあります。この作業の確実な遂行が、港湾の安全と効率的な運営を支えています。
今回ご紹介したつなとり作業はYouTubeでもご覧いただけます。最後まで読んでくださりありがとうございました。次のブログもお楽しみに🎵

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