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2024年10月08日 [横浜の通船・ラインボート ]

【海の教訓】船にまつわる7つのことわざ

はじめに


いつもポートサービスのブログを読んでくださり、ありがとうございます。
ポートサービスが拠点を置く横浜港は、2024年で開港から165年を迎え、日本の近代化と産業発展に大きく貢献してきました。そんな港と密接に関わる船は、更に長い歴史があります。
人類が最初に船を造り始めたのは紀元前10,000年から7,000年ごろと言われています。船は、古くから人々の交通手段や商業活動に欠かせない存在です。それだけに、私たちが普段使う言葉にも、船の影響が色濃く反映されています。そんなわけで、今回は船にまつわることわざを紹介していこうと思います。扉 船みなとみらい

船に関することわざ



1. 乗りかかった船


- 意味: 始めてしまった以上、途中でやめるわけにはいかないこと。
- 例: 船に乗った以上、最後まで行くしかない。

2. 渡りに船


- 意味: 物事が好都合に運ぶこと。必要なものがちょうど揃うこと。
- 例: 困っていたところに助けが来たので、まさに渡りに船だった。渡りに船

3. 入り船あれば出船あり


- 意味: 港に入る船もあれば出て行く船もあるように、世の中のことは様々であるということ。
- 例: 人生には良い時も悪い時もある。入り船あれば出船ありだ。

4. 川口で船を破る(かわぐちでふねをわる)


- 意味: 成功の直前で失敗すること。
- 例: プロジェクトが完成間近でトラブルが起きた。まさに川口で船を破ったようだ。

※磯際で船を破るとも言います

5. 大船に乗る


- 意味: 信頼できるものに任せて安心する様子。
- 例: 経験豊富なチームに任せているので、大船に乗った気持ちだ。

6. 船頭多くして、船、山へ登る


- 意味: 指図する人が多すぎて物事がうまく運ばないこと。
- 例: 意見が多すぎて決まらない。まさに船頭多くして、船、山へ登る状態だ。船頭多くして

7. 小船の宵拵え(こぶねのよいごしらえ)


- 意味: 準備が早すぎること、おおげさすぎること。
- 例: 小舟を出すのに前日から準備するなんて、小船の宵拵えだ。

おわりに


いかがでしたか?今回、このブログを書く中で、日常会話に船の表現が数多く溶け込んでいることに改めて気づかされました。
現代では、日常的な乗り物として自動車や電車が主流となっていますが、それらに関することわざや言い回しとなると、「自転車操業」や「轍を踏む」「口車に乗せる」など、数えるほどしか思い浮かびませんでした。それに比べ、船に関することわざの豊富さは際立っています。これは、長い歴史の中で船が人々の生活に深く根ざしてきた証とも言えるかもしれませんね。

冒頭で触れた船の歴史に関しては、『船の進化と横浜港の歴史ー未来へ続く航海の足跡』でも紹介しています。併せてご覧ください😀今回も最後まで読んでくれてありがとうございました。

参考文献
ことわざ辞典
コトバンク

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