2024年06月18日 [横浜の通船・ラインボート ]
【船の安全装備】落水者の速やかな救助が可能に!昇降式救助用リフターとは?
はじめに
船の安全装備と聞いて、どんなものを思い浮かべますか?身近なものだと、ライフジャケットでしょうか。ライフジャケットの着用時は未着用時と比較して、生存率が2倍も高くなると言われています。働く船の現場はもちろん、マリンレジャーなどでも欠かせない安全装備ですね。
さて、ポートサービスのブログでは、これまでにも船の安全装備や法定備品など、船の安全について紹介してきました。そして、今回は船に装備されている救助用リフターにスポットを当てていきたいと思います。
救助用リフターとは
以前に紹介した海中転落者救助訓練では、本当に落水してしまった場合を想定した訓練で、落水者が引き揚げられる様子をお伝えしました。その際、紹介したのは手動式揚収装置。クルーの連携により、落水確認から引き揚げまで31秒という速さでした。▲訓練で使われた手動式揚収装置(高速艇 コンドル)
そして、今回は交通船ジュピターに搭載されている昇降式救助用リフターを紹介します。
洋服が水を吸い、重たくなった状態の落水者を人の手で救助することは困難です。そんな時に速やかに救助するのが昇降式救助用リフター。緊急時は折りたたまれた足場を開き、その上に落水者を乗せて救助します。モーターの力によって昇降するため、より速やかな救助が可能です。▲船尾、船名上の白い装置が昇降式救助用リフター
▲メッシュ状の足場は海面下まで沈み、落水者を迅速に救助することが可能
この映像を撮影した際、救助用リフターについて『使わないで済むのが一番』と話してくれたのは、船員の高山さん。ジュピターが横浜港で活躍するようになってから、救助用リフターは使われたことがないそうです。
▲デッキ下、巻き上げ装置
デッキ下には本体と連動する巻き上げ装置があります。交通船ジュピターを紹介した動画では、実際に可動する様子が見られます。
▲動画と併せてご覧ください😊
おわりに
ポートサービスでは海上での不測の事態に備えて、日ごろから訓練を実施し、設備の点検に努めています。尚、万が一海上での事件・事故に遭遇したら海上保安庁の緊急通報番号118番へ通報しましょう。
今回も最後まで読んでくれてありがとうございました。
弊社の安全への取り組みについてはこちらをご参照ください。
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