2024年02月27日 [横浜の通船・ラインボート ]
船の大きさを表す単位【総トン数】とは?
はじめに
物の大きさや量を測るとき、その基準となるのが単位。以前のブログでは、船を数える単位として、隻(せき)や盃(はい)を紹介したことがありました。たくさんの単位を船の種類によって使い分ける日本人の繊細さが感じられます。良かったらこちらのブログもどうぞ💁♀️
さて、今回は数ではなく、船の大きさにスポットを当ててみたいと思います。
長さ、幅じゃなくて、重要なのは容量?
船の大きさを表すとき、どんな単位が思い浮かびますか?長さや幅を示す単位として、メートルが思い浮かんだ方も多いのではないでしょうか。確かに、全長や全幅も、船の大きさを測る上で大切な判断基準になります。
そして、ここから紹介するのは船の大きさを示す単位として代表的なトン数です。
『トン🐷?』
一般的にトンという単位は重量を示すときに使われますよね。ただ、船の場合は、船そのものの重さを表すわけではなく、船の容積や積載できる貨物の重さ、排水する水の重さなどを表します。
では、ここからはトン数を4項目に分けて見ていきましょう。
@総トン数は船の容積をもとに算出される指標で、商船や漁船などに、広く利用されています。また、A純トン数は旅客や貨物を運ぶために使用される場所の大きさを表し、旅客船や貨物船の大きさを示すのに適しています。B排水トン数は船を水に浮かべたときに押しのける水の重量、つまり船の重さを表します。そして、C載貨重量トン数は積載できる貨物や燃料の重さを表します。公益財団法人 日本海事広報協会 ホームページより引用
船の大きさを知りたいときや比較するとき、その船の目的によって、指標となる項目が異なるのですね。
単位トンの歴史
前述した単位トンですが、その起源は15世紀初頭のイギリスに遡ります。
15世紀というと、ヨーロッパでルネサンスと呼ばれる新しい思想・文化の大転換が見られた時期です。外界への積極的な進出が始まり、新大陸への探検や貿易が盛んになり始めました。
この頃、イギリスでは船から税金を取るために、船に積むことができるワインの樽の数で船の大きさを決めていました。この樽を数えるときに用いた単位がトン。100トンであれば、100個の酒樽を詰めるくらいの大きさの船を表しているそうです。
1000トンの貨物船と聞いてもピンとこない…という人も、1000個の酒樽を積んだ船と聞いたら、その大きさがわかるのではないでしょうか?(私は後者です😁)
トン数の大きな船には、より多くの税金が課されていたのですね🍷✨
おわりに
今回は船の大きさを表す単位トンについて紹介しました。ポートサービスでは、総トン数12〜19トンの小型船舶がそれぞれの役割を担い、日々活躍しています。
その雄姿はポートサービスのYouTubeチャンネルからご覧いただけますので、ぜひチェックしてみてください🎵
今回も最後まで読んでくれてありがとうございました。次のブログもお楽しみに。
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