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2024年02月13日 [横浜の通船・ラインボート ]

船の安全を守る!タイヤの第二の人生【防舷材とは】

はじめに


船や桟橋をよく見てみると、先端に写真のようなタイヤが取り付けられているのを見たことがありませんか?さて、これは何のためにあるのでしょう?防舷材 大さん橋
船や桟橋の周りに付いている沢山のタイヤは、防舷材(ぼうげんざい)と呼ばれています。その役割は、船本体や接岸する桟橋が傷つくのを防ぐこと。車でいうフェンダーですね。タイヤの多くは、古くなったものをリユースしています。エコですね😊🌎🌱


パイロットボートの防舷材


船舶が多く行き交う水域を航行する際や入出港の際には、各地の水域の事情を熟知した水先案内人さんが大型船に乗船・サポートすることによって、安全な航行を支えています。

そんな水先案内人さんを本船(大型船など)まで安全に送迎するのがパイロットボートの役割。パイロットボートは送迎のために大型船に接近するため、より高い安全性が求められます。アップ 防舷材
造船中のパイロットボートに取り付けられる防舷材は写真のように筒状の形をしており、船尾側は直径20センチ、船首側には直径40センチもの太さになります。大きな衝撃を吸収するために、耐久性のある素材が使われています。

▼船体の横が半円状に凹んでいるのは、防舷材の掛かりをよくするためパイロットボート防舷材の位置

タイヤの第二の人生


下の写真はポートサービス大さん橋営業所の桟橋に取り付けられたタイヤ。もともとは重機などのタイヤだったそうです。一般的に使われる多くのタイヤには強度を高めたり、タイヤ構造を保持するためにワイヤーが入っていますが、フォークリフトなどの重機のタイヤには、それらのワイヤーが入っていないため、防舷材に適しているそうです。
飛行機のタイヤ
色々な大きさのタイヤがありますが、小さいものはなんと、飛行機の古タイヤを再利用したものだそうです。飛行機のタイヤは上空と陸上との温度差や、離着陸時のスピードによる摩擦に耐える強度の高い素材が使われています。

いずれのタイヤも、その特徴を生かして、働く船の現場で第二の人生を送っているんですね。

おわりに


防舷材は船の安全に欠かせない備品です。桟橋を訪れたり、船を見る機会があったら、ぜひ注目してみてくださいね。今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。

▼送迎の様子はこちらの動画をご覧ください✅海上で大型船に乗降する緊迫の映像です✨

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参考文献
飛行機とクルマのタイヤ、なにが違う? 構造、素材、運用…実はほとんど別物 | 乗りものニュース- (2)
立ち入り厳禁!最先端「航空機タイヤ」の秘密 | 素材・機械・重電 | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース

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