2023年11月14日 [横浜の通船・ラインボート ]
南極へ向かう直前の砕氷艦しらせに乗ってきました!【乗船記#1】
はじめに
いつもポートサービスのブログを読んでくださり、ありがとうございます。ポートサービスは半世紀以上にわたり船舶の東京湾への入出港をサポートしてきた会社です。ブログやYouTubeでも、パイロットボートや作業船の魅力をお伝えしてきました。
しかし、今回はここからお伝えします!
▼横須賀基地に帰ってきた砕氷艦しらせ
こちらの大きな船は海上自衛隊 横須賀地方隊所属 砕氷艦しらせといいます。今回は南極へ旅立つ直前のしらせに体験乗船させて頂ける機会に恵まれましたので、乗船記をお届けしたいと思います✨パチパチパチパチ
比べてみよう!砕氷艦しらせの大きさ
しらせは長さ138b、幅28b、喫水9・2b。ポートサービスで活躍している作業船は12mから18メートルくらいなので、10倍近くの大きさです。
10倍の大きさというと、海の生き物で比べるとクロマグロと、地球上で最大の大きさといわれるシロナガスクジラくらいの差があります。クロマグロも大きいからわかりにくいですかね💦
さて、そんな大きな砕氷艦しらせ。どんな役割がある船なのでしょうか?
砕氷艦しらせとは
文部科学省国立極地研究所の南極地域観測隊の輸送・研究任務のために建造された南極観測船。
現用のしらせは、初代南極観測船『宗谷』から数えて4代目で、第25から第49次南極観測で活躍した3代目南極観測船しらせの艦名をそのまま引き継いでいます。
昭和基地への物資や研究機材の輸送など、大切な役割を担い、毎年11月に南極へ向けて出発します。
出典:海上自衛隊 ホームページ
砕氷艦しらせは、喫水(海に潜った部分)の先端が尖った形状になっています。そして、12,650tにも及ぶ船体の重量を使い、氷に乗り上げ、氷を砕いて前進します。
氷を砕いているときは、艦内にも『ガガガガガガ』という音が響き渡るそうです。見た目に違わず、とってもパワフルですよね😊
し・ら・せ…その名前の由来は?
砕氷艦しらせの艦名は1900年代初頭に日本人として初めて南極大陸へ到達した旧日本陸軍中尉・白瀬矗(しらせ のぶ)氏を由来とするそう。
ただ、旧海軍の時代から艦名を人名に因むことは慣習として避けられているそうで、南極昭和基地から100キロほどの距離にある、白瀬矗氏の名前を由来とする白瀬氷河から取ったとする説もあります。
白瀬氷河とは:長さ100キロメートル、幅10キロに及ぶ氷河。1日に5mくらいの速さで流れています。南極観測隊により、調査が行われています。
▲艦内に飾られた 白瀬矗氏の盾
しかし、今回の体験乗船で海上自衛隊横須賀基地の方に尋ねたところ、『白瀬矗さんが由来』と教えてくれました。人名をちなんだ艦名は、しらせだけだそうです。とっても貴重ですね🎵
おわりに
いかがでしたか?今回は砕氷艦しらせの乗船記をお伝えしました。
画では海上自衛隊や乗組員の皆様のインタビューの様子をご紹介する予定です。撮影に協力してくださった海上自衛隊横須賀基地の皆様、南極での任務に情熱を捧げる乗組員の皆様に、心より感謝と応援の気持ちを送ります😊
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