2023年04月10日 [横浜の通船・ラインボート ]
日本が世界屈指の海運国ってホント?【海運業が発展した理由と環境問題への取り組み】
はじめに
いつもポートサービスのブログを読んでくださり、ありがとうございます。
今回はいつになく真面目なテーマ『日本の海運業が発展した理由と環境問題』について、考えてみたいと思います。まずは驚きの数字をどうぞ💁♀️
世界の船腹量ランキング
国連海事機関(IMO)による統計に基づく、世界の国々の船腹量を並べると、以下のようになります。(2021年9月のデータ)
※船腹量とは:どれだけ船の数があるかということ。船の総トン数の合計で表す。
日本のような小さな国が、各国に次いで4番目に位置していますね。実際には便宜置籍船といって、節税効果や人件費削減などの理由から、条件の良い国に船籍を置くことがあります。ちなみに、日本では日本船籍の5倍にも及ぶ便宜置籍船を保有していると言われています。こう考えると、日本は世界屈指の海運国と言えますね。
どうして日本の海運業が発展したの?
日本は世界の主要な港湾に出入りするコンテナ船や石油タンカーなどの船舶を保有し、世界の海運業界に大きな影響を与えています。また、高い技術力や安全性、信頼性などが評価され、グローバルな物流網の発展に大きく貢献しています。
そんな日本の海運業が発展した理由はこちら☟
▶地理的条件
長い海岸線を持ち、海上交通に適した日本。アジアや北アメリカ、ヨーロッパなどの主要な市場に近接しており、国際物流の拠点として重要な位置を占めています。
▶技術力の向上
海運に必要なインフラの整備や、船舶の建造に必要な高度な技術力。日本の船舶は高い品質と信頼性を誇り、世界中で需要があります。
日本の海運業が抱える問題とは?
地理的条件に加え、経済の発展、日本の技術力の向上も後押しとなって、日本は世界屈指の海運国として発展しました。その一方で、船舶からの二酸化炭素の排出や海洋汚染など、環境に影響を及ぼす可能性も否めません。
海運業界の取り組み
日本では『2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする』という目標を掲げています。
例えば、自動車業界では電気自動車の開発が進み、様々な企業・個人が積極的に環境目標に取り組んでいますね。世界屈指の海運国として成長を続ける日本において、海運業界はどんな取り組みができるでしょうか?
海運業界では、環境に配慮した船舶の建造の取り組みが進んでいます。例えば、エネルギー効率の高い船舶の建造や、再生可能エネルギーを利用した船舶の建造などがあります。ポートサービスでもCO2など地球温暖化の原因となる温室効果ガスの排出量を大幅に削減した“環境に優しい船”をお披露目予定です🎵
おわりに
日本のような小さな国が、世界屈指の船腹量を誇るなんて、驚きでしたね。次回は前述した再生可能エネルギーを利用した環境に優しい船を紹介していきたいと思います。今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
ここまで読んで、海や船に関わるお仕事に興味のある方はこちらをチェックしてね☟
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