2022年09月27日 [横浜の通船・ラインボート ]
タグボートのすごいパワー!馬力や特徴を紹介します
はじめに
いつもポートサービスのブログを読んでくださり、ありがとうございます。ところで、ポートサービスのYouTubeは、もうご覧いただけましたか?今回は動画でも度々登場するタグボートについて、紹介したいと思います。
タグボートって、何する船?
タグボートは船舶や水上構造物を押したり引いたりするための船のことを言います。
大型船は港湾内の狭い区域では、自力での航行ができません。そこで登場するのがタグボート。本船から受け取ったロープをけん引したり、船首を押したりして、航行の難しい区域での離着岸をサポートします。
タグボートの特徴@
自身の船体を輸送対象に直接当てて押すこともあるため、船体の外周には防舷物として古タイヤなどが付けられています。車で言うところの、フェンダーにあたります。ちなみに、このタイヤには古い航空機タイヤが使われることもあるんだとか。乗り物好きにはたまらないですね〜😊🛫
タグボートの特徴A
小回りの利かない大型船などのサポートをするタグボート。小さい船体には機動力や定点保持能力が求められます。そのため、一般的な船舶と違って、推進器(プロペラ)に舵の機能を持たせたものが多く採用されています。
一例として、プロペラが水平方向に360度回転するアジマススラスター、円周上に配置された複数の羽を水平方向に回転させて推進力を得るフォトシュナイダープロペラがあります。
推進器については以前のブログでも紹介しているので、そちらも併せてご覧ください。
☝フォトシュナイダープロペラ
タグボートのものすごいパワー
タグボートは決して大きな船ではありません。写真の右側に写っているのは約260トンのタグボート。中央に写っている押されている船は36000トンもの大きさがあります。36000トンもの大きさがあります。なぜこんなにもサイズの違う大きな船を、小さなタグボートが押したり引いたりできるのか…?
それは、ものすごいパワーがあるからなんです。
一体どれくらいのパワーがあると思いますか?
答えは4,400馬力!
馬力とはある重さの物体を、どれだけの時間で、どれだけの距離を動かしたか」という「仕事率」を表す単位です。国によって定義が異なりますが、日本では75kgの重さを1秒間に1m持ち上げる仕事量のことを指します🐴💨
活力や体力がある様子を“馬力がある”なんて言うように、パワーがあることの例えとしても用いられるこの単位。4400馬力はかなりのパワーがあることが伺えますね💪😲
そして、実際にタグボートのすごさがわかるのが、☟こちらの動画。ものすごいパワーで大型船を押していきます。(タグボート2隻で押しています)
おわりに
縁の下の力持ちとして働くタグボート。なかなか見るチャンスは少ないかもしれませんが、船を見る機会があったらぜひ注目してみてくださいね🎵パワフルでカッコいいタグボートにきっと魅了されますよ😉
では、次回のブログもお楽しみに!
公式Instagramでは働く船の魅力を発信中!
YouTubeも始めました!資料引用
タグボートってどんな船?|小門造船鉄工株式会社 山口県下関市
明和海運株式会社 | » 馬力という単位
タグボート - Wikipedia