2023年02月14日 [船の豆知識]
セーラー服の襟はなぜ大きい?調べてみたらタフな理由がありました!
はじめに
いつもポートサービスのブログをご覧いただきありがとうございます。今回はセーラー服について紹介したいと思います。…「なんで船の会社でセーラー服?」と思われましたか❓日本では女子学生の制服として定着しているセーラー服ですが、もともとは水兵さんの制服だったんです。
セーラー服の起源
セーラー服のセーラーを英語で表記すると、Sailor。水夫や水兵さんの事を指します。前述したとおり、女子学生の制服というイメージが強いですが、海軍の制服なんですね。横浜周辺でも、海上自衛隊や防衛大学校のセーラー服姿の方をよく見かけます👀✨このセーラー服、もとはイギリス海軍の制服でした。その歴史も古く、原型となった下級船員の乗船服は1600年代に生まれたんだとか。その後、正式にイギリス海軍に採用されたのは1857年と言われています。日本でも追随するように1872年に海軍の制服として採用されました。
セーラー服の襟はなんで大きい?
セーラー服の特徴と言えば、あの大きな襟。実は編集Yも学生時代はセーラー服でした。当時は何とも思わずに着ていましたが、あの襟とっても不思議な形ですよね。では、ここからは大きな襟の形にどんな意味があるか見ていきましょう👀
❖襟が大きい理由 1❖
もともとは水兵さんが着ていたセーラー服。想像してください。甲板上では絶え間なく海風が吹いています。ピューピューと吹く風で、甲板員同士の声は聞き取ることができません。そんなときに役に立ったのが、大きな襟。エリマキトカゲのように襟を立てて、聞き取りやすくしていたそうです。つまり、集音器のような役割を果たしていました。現在のように無線機などがない時代に、セーラー服の大きな襟が活躍していたんですね🎵
❖襟が大きい理由 2❖
一度海に出ると、なかなか帰ることができない船上生活。現在のように上下水処理が整っていない時代は、船上で洗髪することも難しかったと言います。また、長髪をポマードで固めるのが主流だったこともあり、制服が汚れないようにするために襟が大きくなったそうです。セーラー服のスカーフも、汗や汚れをぬぐうためのハンカチが起源といわれています。セーラー服は制服の中でもデザイン性があるイメージがありますが、実はタフな由来があったんですね💪
セーラー服 ~水兵さんから女子学生の制服になるまで~
もともと海軍の制服だったセーラー服をイギリスのエドワード7世が着用したことから、一般市民の間で一躍大ブームに。そしてイギリスがそうであったように、日本でも大正天皇が着用して、セーラー服が流行するようになりました。
その当時、多くの学校では男子の学生服として陸軍式の制服を採用していました。これが今でいう学ラン。それと対になるように広まったのが、海軍の制服を元にした女子学生のセーラー服というわけです。しかし、一部のエリート層が教育を受けられるという時代(大正)。セーラー服が学生服として浸透するには時間がかかりました。
その後、和服よりも動きやすいといったメリットや、生産技術の向上、戦後、教育が平等な権利となったことがきっかけで、一般層の女子学生にセーラー服が浸透しました。
おわりに
いかがでしたか?女子学生のイメージが強いセーラー服も、深堀りしてみたらタフなルーツが見えてきましたね👀今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。次回のブログもお楽しみに🎵
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資料引用
セーラー服 - Wikipedia
セーラー服の襟が大きい理由とは・・・?セーラー服にまつわる豆知識も紹介! - ぐるため! (yakuhon1.com)
セーラー服と海の男│セーラー服の起源から見る海の男の知恵 | 兵庫尼崎ツナグ海事代理士事務所 (tsunagu-office.net)