2023年02月07日 [船の豆知識]
なんで海には猫が集まるの?【船と猫の物語】
はじめに
港町に行くと、必ずと言っていいほどよく見かける、猫。釣り人の釣果を期待しているのでしょうか(=^・^=)たくさんの猫が見られる猫島も、観光地として大注目されているようですね。そこで、今回は海と切っても切れない猫について紹介します。
なんで海に猫が集まるの?
餌となる魚を求めて猫が海に集まるのは自然なこと。それ以外にも、こんな理由がありました。
昔々、猫はネズミ駆除のために船の中で飼われていました。というのも、ネズミは船の大事な帆やロープをかじってしまったり、積み荷や食事にも被害を与えてしまうから。また、病原菌の媒介者となることもあったため、厄介者として扱われていました。その厄介者を駆除するための救世主となったのが、猫。
トムとジェリーのようですね。マンガのように追いかけっこしていたかどうかはさておき、ネズミを駆除する猫は船の中で飼われることが珍しくなかったようです。また、荒天を遠ざけるというジンクスも相まって、イギリス海軍でペットの持ち込みが禁止されるまで、猫は船の中で多く飼われていました。
その他にもこんなエピソードがあります🐈
❖船と猫の物語@南極観測船のたけし❖
第1次南極観測隊が観測船「宗谷」で出発する2日前、動物愛護団体の鈴木はなという女性が
「オスの三毛猫は航海に縁起が良いので、航海のお守りとして連れて行ってください」
と隊員に手渡しました。たけしと名づけられた猫は同行していた樺太犬と異なり、とても寒がり。荷役や研究などに従事せず純粋にペットとして可愛がられていたんだとか😻
❖船と猫の物語A不沈のサム❖
“とある猫”が初めて乗船したと言われるのは、ドイツ海軍の戦艦ビスマルク。ビスマルクは激しい海戦の後に沈没。イギリス駆逐艦コサックは、沈没の数時間後に海面に漂流する木切れの上に“とある猫”を発見して、救助しました。そののち、コサックはイギリスに向かう途中で、ドイツ潜水艦U-563(英語版)の雷撃を受け、退避を余儀なくされました。
その後、この“とある猫”は空母アークロイヤルの乗員に紹介され、これに乗船。しかし、アークロイヤルはドイツ潜水艦U-81の攻撃を受け、沈没。2回の沈没を生き抜いた“とある猫”は、艦長によって「不沈のサム」というニックネームを付けられました。
アークロイヤルの乗員とサムは駆逐艦ライトニングと駆逐艦リージョンに救助されたものの、この2隻の軍艦もその後に沈没。最終的にサムに関わった艦船5隻が沈んだといわれています。それ以降、船に乗せられることはなかったとか😿
おわりに
船や海にまつわる猫の話ってたくさんありますね👀釣りをしていたら背後に視線を感じて、振り返ると猫に狙われていた…とか。みなさんはどんなエピソードをお持ちでしょうか?
今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。また次のブログもお楽しみに🎵
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資料引用
不沈のサム Wikipedia
たけし(猫)Wikipedia