2022年12月06日 [船の豆知識]
横浜のシンボル 世界最大級のYとHってなんだ?【横浜ベイブリッジ・鶴見つばさ橋】
◆はじめに◆
横浜のシンボルと言えば…??
赤レンガ倉庫、マリンタワー、大観覧車…と挙げればキリがないですが、今回ピックアップするのは横浜港に悠々とそびえ立つ2つの橋、横浜ベイブリッジと鶴見つばさ橋。横浜になじみのある方なら、どちらの橋もご存じですよね🎵
深堀りしてみたら意外なところが見えてきたので、どうか最後までお付き合いください☟☟☟
◆横浜ベイブリッジとは◆
横浜港の玄関口に架かり本牧ふ頭と大黒ふ頭を結ぶ横浜のシンボル、横浜ベイブリッジ。上層は首都高速道路湾岸線、下層は国道357号線の2層からなる斜張橋で、横浜博覧会開催と同じ年の平成元年(1989)に開通しました。
横浜ベイブリッジは新しい横浜の都市づくりを目指し、昭和40年に六大事業の1つとして計画されました。その目的は戦後に増大した港湾部の物流を円滑にし、市中心部の交通渋滞を緩和させる道路網の整備。さらに、みなと横浜のシンボルを建設する目的もありました。今となっては、シンボル的なイメージが強い横浜ベイブリッジですが、渋滞緩和の目的もあったのですね。横浜ベイブリッジは8年もの歳月をかけ、平成元年9月(1989)に上層の首都高速道路湾岸線が開通しました。その後、平成16年(2004)に下層の国道357号線が開通。市中心部を通っていた物流の流れが変わり、物流関連の交通が効率化されるようになりました。ケーブルを支える主塔はH型。2つの主塔から張り出したケーブルは港に緩やかなアーチを架け、重厚な佇まいです。
橋の形状についてはこちらをご覧ください💁♀️橋のデザイン:トラス橋から吊り橋まで解説してみた | シンギュラリティ・ラボ
◆鶴見つばさ橋とは◆
大黒ふ頭〜扇島間の鶴見航路を結び、首都高速湾岸線を構成する鶴見つばさ橋。着工から約8年の歳月をかけ、平成6年12月(1994)に開通しました。
逆Y型の主塔と道路中央部がケーブルで結ばれたその姿は、まさに巨大な鳥。(鶴見の地名になぞらえて、鶴と表現する人も!)
1面吊り斜張橋としては世界最大規模で、主塔の高さと全長で横浜ベイブリッジをしのぎます。ベイブリッジよりも大きいなんて、意外ですよね!
◆鶴見つばさ橋の大きさとかたち◆
鶴見つばさ橋は、逆Y型の主塔から斜めに張り出したケーブルによって橋桁を吊るして支える斜張橋です。 全長は1020m、中央径間長510m、主塔の高さ183m。一面吊りの斜張橋としては世界最大級で、全長・中央径間長・主塔高のいずれも横浜ベイブリッジを上回ります。逆Y型のシルエットは、重厚なベイブリッジと比べて、より軽快でスマートな印象です。
◆大きなYとHのヒミツ◆
つばさ橋の逆Y型の主塔、ベイブリッジのH型の主塔。海に写るとそれぞれYとHの文字になります。この塔の形状、もうお気づきの方も多いと思いますが、YOKOHAMAのYとHを模しているとか。橋のデザインで横浜の入口を示すなんて、洒落てますね。
おわりに
昭和生まれの編集Yはベイブリッジ開通直後に、近所の同級生と見学に行く機会がありました。横浜博覧会…平成元年…懐かしい言葉の響きに涙が出そうです(笑)
時は流れて、2022年に横浜ベイブリッジは開通33年、鶴見つばさ橋は開通28年を迎えました。横浜の交通の要を担っている2つの橋。これからも横浜のシンボルとして、壮麗な姿を見せてくれることでしょう😊今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
資料引用
【横浜の橋】鶴見つばさ橋 - THE YOKOHAMA STANDARD
概要|首都高を知る・楽しむ|首都高ドライバーズサイト
【横浜の橋】横浜ベイブリッジ - THE YOKOHAMA STANDARD