2022年11月15日 [船の豆知識]
船にまつわる単位ノット・knot
◆はじめに◆
いつもポートサービスのブログを読んでくださり、ありがとうございます。今回はポートサービスのYouTubeでは何回か登場したことがある単位 ノットについて紹介します。
◆船にまつわる単位ノットとは?◆
いきなりですが、ノットと聞いて何の単位かわかりますか?船でノットというと、ロープの結び方を連想される方も多いかもしれませんね。(そんなことない?笑)
今回紹介するのは速度を表す単位、ノットです。
1ノットは1時間に1海里 進む速さのこと。ここでもう1つ疑問になるのが、1海里という単位。船舶に関わることがなければあまり使うことがないですよね。1海里は1852mと国際海里で統一され、世界中で使われています。
つまり、1ノットは時速1852mです。
◆ノットの起源◆
ではノットの由来となった言葉はなんでしょうか?それが冒頭に少し触れたロープの結び目を表すノット。
その昔、緯度を知るためには太陽の高度と時計、経度を知るために速度を計測する必要がありました。そこで用いられたのが、結び目を等間隔に作ったロープ。
✅先端に丸太や板を縛り、等間隔の結び目(ノット)を作ったロープを海に投げ込む
✅一定の時間の中で、いくつ結び目が通過するかをカウントする
…これが速度の語源になりました。
◆どんなところで使われている?◆
日常的に使うことはなくても、船の現場にいるとノットという単位はよく耳にします。1海里進む速さ…ということで、海ならではの単位なのでしょうか。いえいえ、実は海から視線を上げて、空の上でも使われている単位なんです。
そもそも、1海里とは、地球上の緯度1分(1度の60分の1)に相当する長さを表わ表しています。そのため、海図上や航空図上で距離を測るには、緯度1分に相当する海里を用いて計算する方が簡単なのです。つまり、速度もノットを用いる方が便利というワケ。また、気象観測の現場では風速の単位として使われることもあるそうです。
ファイル:Nautic mile definition v2.png - ウィキメディア・コモンズ (wikimedia.org)
◆おわりに◆
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資料引用
ノット - Wikipedia