2022年09月06日 [船の豆知識]
ドック作業【塗装すると燃費が変わる?】
はじめに
いつもポートサービスのブログを読んでくださりありがとうございます。前回に引き続き、船に欠かせないドックのお話です。今回はさらに掘り下げて、交通船 あさひの塗装の様子を見ていきましょう🎵
船のメンテナンス
船舶は海に出たら出っ放し…というわけではありません。車が年に1度の車検を受けたり、洗車をするのと同じように、船にもメンテナンスが必要です。それが、ドック作業。
ドック作業では船底に付いた牡蠣を落としたり、ごみを掃除したり、剥がれた塗装を塗り直したりします。
船のベッド 盤木
盤木とはドック作業中に船台上で船体を支えるために用いる大きな角材のことを言います。下の写真に写っている年季の入ったも角材が盤木です。
◆船台:船台は岸に設けられた斜面のこと。
船を優しく支える盤木は、いわば船のベッド。船の形状や支える場所によって盤木を変えて作業しています。実際に、作業現場にはたくさんの盤木が積まれていました。盤木のおかげで、安全に作業できるんですね。
交通船あさひの塗装現場に密着
ではいよいよ作業の様子を見ていきましょう💁♀️
この写真、何の作業をしているかわかりますか?答えは…
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プロペラの塗装をしているところ。
船舶の推進器であるプロペラが汚れていると、スピードや燃費に大きな違いが出ます。この塗料を塗ることで、汚れ防止になり、後に塗る塗料の密着度も高めてくれるそうです👌(その名もペラクリン👀)
そして、船底の赤い塗料も防汚性能があるものが使われています。普段は見えない船底をこうして見て見ると、結構ボコボコしていることがわかりますよね。これでは燃費に大きな違いが出そうです😲
おわりに
さて、盤木のベッドに支えられてメンテナンス作業を終えた交通船 あさひ。船底もキレイに塗られて、撮影当日の夕方に無事に下架しました。船長さんのお話だと『スピードが出るようになった!』『揺れも減った!』とのことです。
◆上架:船を上げること。下架:船を下すこと。
年に1回程度のドックでのメンテナンスを経て、ポートサービスの交通船は安全に運航しています。今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。次回のブログもお楽しみに🎵
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資料引用
ドック - Wikipedia
船台 - Wikipedia
ドックの盤木は「船のベッド」