2022年08月30日 [船の豆知識]
船のドック作業ってなぁに?【交通船のドック作業に密着】
はじめに
今回は安全に船舶を運航する上で欠かせないドック作業のお話です。
突然ですが、ドックってなんのことかご存じですか?ドッグ🐶ではなくて、ドック。港町に行ったことがある方なら、写真のようなドックを見たことがあるかもしれません。
ドックとは?
ドックは、船の建造、修理、係船、荷役作業などのために海岸、河岸、湖岸等を掘り込みまたは埋め立てて築造された湾入状・袋状の平面形の土木構造物のこと。簡単に言うと、造船や船のメンテナンスを行う場所です。上から見ると、船がすっぽりと収まる形状になっていることがわかりますね。写真のようなドックをドライドックと呼ぶこともあります。
みなとみらいで人気のスポット ドックヤードガーデン
わたしたちポートサービスの本拠地、横浜港には昔のままの姿を残したドックヤードがあります。その名も、ドックヤードガーデン。冒頭の写真もみなとみらいのドックヤードガーデンを写したものです📷✨
こちらのドックヤードは1896(明治29)年に竣工した旧横浜船渠(株)第二号ドックを解体、復元したもの。現在は広場として活用されています。現存する商船用石造りドックとしては最古の国の重要文化財で、横浜市認定歴史的建造物にも指定されているんですよ🤗
現在はその形を活かし、外周にはレストランが立ち並び、野外イベントスペースとしても活用されています。イルミネーションで彩られた季節はとっても素敵ですね。横浜・みなとみらいのデートスポットとしても人気です🥰
ポートサービスの交通船あさひのドック作業に密着
では、ポートサービスの交通船 あさひのドック作業の様子を見てみましょう。ドック作業では船底に付いた牡蠣を落としたり、ごみを掃除したり、剥がれた塗装を塗り直したりします。写真を撮った当日はプロペラの塗装作業をしていました😀
どうやって船を海の中に戻す?
作業船あさひが行ったドック作業を行ったのは船台と呼ばれる岸に設けられた傾斜地。その地形と潮の満ち引きを活かしたドックヤードになっており、冒頭の写真のような掘り込み型のドックではありません。
岸壁の牡蠣殻があるところまで満潮時は水位が上がります。船台まで水位が上がった時にタイヤの付いた台ごと海の中へ移動し、下架します。実際に写真を撮った日の夕方に下架して、あさひは無事に作業を終えました👌
◆上架:船を上げること。下架:船を下すこと。
◆船台:船台は岸に設けられた斜面のこと。
おわりに
年に1回程度のドック作業でのメンテナンスを経て、ポートサービスの交通船は安全に運航しています。次回は更に掘り下げて塗装の様子やビフォーアフターを紹介します🎵次回もお楽しみに💁♀️
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ドック - Wikipedia
ドックヤードガーデン|みなとみらい21データベース|みなとみらいエリアマネジメント公式サイト(MM.A.M.)
船台 - Wikipedia